自由空間前線基地の祈手達:1 ポーラ

過去に出した本「自由空間前線基地」で描いた女祈手の話。

プロローグはこのリンクから。


爆乳女祈手降臨の話。表紙にもいる。

昔読んだちょっとエッチな本ってなんなんだ…。

バナナ祈手がラッキースケベで彼女の下着を見てしまい慌てふためく一方、彼女を見ても特にリアクションがないグェイラ。この本を出したのが2019年6月でふかたま公開が2020年1月なんですが本を出した当時はグェイラをまだおっさん寄りだと思っていたので女の谷間を見たくらいではなんとも思っていないという背景で描きました。グェイラが決して男が好きだとかいうわけではない。元々海外からの盗掘家だし色々とベテランなんです。

そんなことは置いといて。


祈手にもダイナマイトボディスーパー美人がいてもいいだろって思って生み出した祈手。

しかしスーパー美人って設定なのにわしの画力の限界が分かってしまう罪深い祈手なんだなぁこれが。

そんな自信なさげ幸薄美人探窟家、本人は自信はないですが探窟家の才能はあるんです。

しかし、グラマラス美人ゆえの苦労がありました。

漫画にしたかったですがこれまた描く時間がないのでテキストで書きます。


ポーラはベオルスカ出身です。

身内に探窟家になった者がいたこともあり子供の頃からアビスを知っていて、小さい時から探窟家に憧れて勉強と特訓をしていました。

しかし12歳を過ぎたころから体に変化が出始め、周囲からからかわれたり嫉妬されるようになり恥ずかしさと気まずさからだんだん内気になっていきます。

16歳になって理解ある家族に見送られオースに来ます。

探窟家のライセンスを得るために組合に入り日々勉強と探窟をこなしていきますが、目立つ体型のせいか毎日のように男性探窟家に声をかけられます。それは助言だったり、気遣いだったり、からかいだったり。

上手くあしらうことが出来ない彼女は困り果ててしまいますが、蒼笛の頃には持ち前の運動神経の良さから探窟家の単独行を目指し始めます。それにチームで探窟をすると、同チームの男性探窟家が彼女をすぐ手助けしようとしたりいいところを見せようとしたりして全体のペースが乱れました。そのことも彼女が「私がいると規律が乱れる…私は皆の足をひっぱっている」と感じる原因になりました。誰とも関わらずに探窟するほうが楽しいし上手くいく、そう感じていました。

しかし、笛の昇級試験でポーラの成績がいいことに一部の女性探窟家が疑問を持ち始めます。

そして彼女は、「男性試験官や探窟家に言い寄って不正をしている。」そう言いふらされました。

普段の隊での活躍を見ているが彼女にそこまでの探窟センスはない、と感じている人がいたのです。

きっと身体を使って男たちを思い通りにしているに違いない。彼女と付き合っているという男性探窟家を何人も知っている。岸壁外を出入りしているのを見た。

嫉妬や誤解をした人たちに濡れ衣を着せられたポーラは更に肩身が狭くなりますが、それでも気にかけて助けようとする男性探窟家は後を絶ちません。寧ろ立場の弱い彼女は都合がいい。そして彼女の誤解は晴れることはありません。

気が弱いせいで自分のことすら守れない。そして私の知らないところで今日も私のことで誰かが喧嘩している。

その時にポーラを連れ出して単独探窟に放り出してくれたのが後にポーラの婚約者になる年上の男性でした。彼はオースで探窟家の装備開発をしています。

彼はポーラの探窟能力を知っていました。なのでふさぎ込むポーラをこっそり連れ出して単独探窟に行かせました。

ポーラはアビスの中に居るのがいいよ。オースは人間が沢山いてうるさいだけだから。ポーラはそう言ってくれる彼のことが好きになりました。家族以外の初めての理解者でした。

ポーラと彼が皆に内緒で付き合い始め、プロポーズされ、婚約したことを組合に報告すると妬んだ探窟家とそれを面白がった探窟家数人が2人を別れさせようとポーラに噓を吹き込みました。

彼はずっと二股をしているんだよ、知らなかった?

ポーラは彼と話し合いをしましたが、ポーラが元々男性に不信感があったことや不器用同士の二人だったのでポーラは誤解したまま彼との婚約を破棄しました。

もうオースに居たくない、何も信じられない。

その時に思い出したのが前線基地でした。アビスの5層に白笛黎明卿の探窟隊がある。

なんだか怖い隊みたいだけどオースに居るよりずっとマシ、そう思い彼女は祈手に志願しました。

前線基地は忙しい。時間も物も少ないので自分のことは自分でやらなきゃいけない。他人を気にしている余裕はあんまりない、そんな生活が彼女には新鮮で楽しく思えました。


そんな感じでポーラは苦労して前線基地に来ました。

そして友達もできました。

この相関図の

ここ。


赤髪のアザカンと子供祈手のクショカと仲良くなります。

アザカンはほとんどアビスに潜伏していますがたまに物資補給で前線基地に戻ります。

その時に初めてポーラを見たときに開口一番「でっかい乳だな」と言います。

ポーラは「ここでも私は体型のことを言われてしまうのか」とガッカリしますがアザカンが次にこう言いました。

「乳やケツがでかいとその分肉体の体積が増えて血液量も多いはずだから羨ましいなソレ。あと遭難して食料がなくなったらその乳を自分で食うことってできるのか?」

アザカンの斜め上の言葉にポーラはキョトンとします。この人は何を言っているの?自分のおっぱいを食べるの?

たまたま通りかかったクショカがそれを聞いていて呆れてポーラに弁明しました。

「アザカンはね、己の身体は全てアビスに対抗する武器だと思っているから変なこと言っても気にしないで」

ポーラはおかしくなって笑いました。自分の身体はアビスへの武器、そう言う探窟家は沢山いたけど私の身体を見てそう言う探窟家はいなかった。

クショカは笑っているポーラにも呆れます。この新しく来た女祈手も頭おかしいのかな…。

アザカンは自分の身体をポーラに見せました。瘦せていて骨ばっており、皮膚はどこも傷だらけでした。

「肉がつかないからデカい怪我や少量でも毒をくらったら私はそこでオワリ。でも私は自分の隊では切り込み係だから身体は軽い方がいいんだ。それに守りは仲間がやってくれるから。」

アザカンは4人組の少数部隊でアビスに潜伏しています。とても信頼し合っているようでポーラは羨ましく思いました。

これを機に3人は仲良くなります。


その後、服を作ってもらい輸送の仕事に就きました。輸送隊と共にオースに着いたときに何やら騒がしい声がする。行ってみると祈手に何やら必死に頼み込んでいる男がいました。それは元婚約者でした。

「婚約した人がいたが誤解が生まれて婚約破棄されてしまった。その婚約者は祈手になったかもしれない。誤解の原因を作った張本人たちにも謝らせるからもしポーラという女性がいたら会わせてくれ!」

元婚約者は全て自分が悪いんだ、と泣きながら祈手に訴えていました。

しかし、あいにくだがポーラという名の祈手はいない、と祈手が元婚約者をつっぱねました。

それをこっそり聞いていたポーラは驚きました。彼は私を裏切っていなかった。

輸送隊隊長の祈手シャーアートと話をしました。

「騒ぎになってしまい申し訳ありません。私は祈手になったので彼とはもう一緒にはなりませんが今だけポーラとして彼と話をしてもいいですか?」

シャーアートから許可をもらい一緒に元婚約者と接触しました。

彼は泣いて謝っていました。ポーラも謝りました。

「俺はアビスの呪いに耐えられないから探窟家にも祈手にもなれないけど装備開発や海外の運送に関わる物資手配の口利きができる。彼女といられるなら組合を裏切ってでも全面協力する!」

元婚約者は本気でした。そしてシャーアートの手配の元、元婚約者は白笛黎明卿に手を貸す一役を担うことになりました。ポーラも元婚約者とまた一緒になることが出来ました。



元婚約者は祈手にはなっていませんが、間接的にボンドルドに協力する側になりました。

これは前線基地的にも好都合。やったね!

この元婚約者はポーラに下心が全くなかったかというとないわけがなかった()

でもポーラにとっては今まで出会った男性の中で一番まともに思えてオースでは一番の理解者でした。

一方で服を作ってくれた祈手にちゃんとお礼を言えぬままだった(この祈手が照れて逃げ回っていたため)ポーラはお礼の品としてシルバーアクセサリーを発注してシャーアートに預け、シャーアートは前線基地に帰還した際にその贈り物と手紙を祈手に渡しました。


ある日、クショカがめちゃくちゃがんばってアビスを登り、途中でアザカンもサポートに加わりオースに来ました。オースで待機していたポーラと合流して滑落亭へ。


この漫画はあことまで頒布したフリーペーパーに載せたやつ。

原作でテパステが出たばかりの時に描いた。いいよね滑落亭…ぜひコラボカフェとかで再現して欲しい…。

たまに祈手が滑落亭で情報収集しますが女祈手がいくと結構重要な情報が手に入ったりするとかしないとか。


この様に、ポーラは色々ありましたが祈手として生きています。

ポーラの名前は「白熊」由来で決めました。


嫌いだった自分の体型も受け入れ、寧ろ強い武器に。気の弱い自分が白笛黎明卿探窟隊祈手の名を汚すことがないようにこれからは毅然とした態度で海外や交渉に臨むという信念で頑張っています。

しかし、これにボ卿が入る時もあるかもしれないと思うとドキがムネムネしますね。


ポーラと仲良くなったアザカンとクショカの話もそのうち更新します。